ファッションを楽しむためには、自分に合った衣服を選ぶことが大切です。
そのためには、自分の体の正しいサイズを知る必要があります。
体のサイズの正しい採寸の基礎知識を知って、衣服選びの参考としてください。
・胸囲(女性:バスト、男性:チェスト)
バストは、バストポイントを水平に、一周して測ります。
チェストは、上半身の一番太い箇所を一周して測ったサイズです。
・胴囲(ウエスト)
女性の場合、胴部の一番細い箇所を水平に一周測ります。
男性のウエストは、腰骨を基準にその2cm上、もしくはベルトの位置を測ります。
・腰囲(ヒップ)
ヒップの一番の太い箇所を水平に一周測ります。
・首付け根囲(女性)
首の付け根を一周して測ります。
・首囲(男性)
首の付け根のやや上を、指1本分のゆとりを入れ測ります。
・背肩幅
背中心の首の付け根(バックネックポイント)を通るようにして、左右の肩先の間の長さを測ります。
・袖丈
肩先から手首までの長さ。
・背丈
背中心の首の付け根から垂直にウエストまで測ります。
・着丈
背中心の首の付け根から垂直に好みの長さまで測ります。
・脇丈
女性は胴囲から、男性は腰骨から裾まで測ります。
・脇上丈
椅子に腰掛けた状態で、ウエストラインから椅子までを垂直に測った長さです。
自分の体のサイズを知ることは、生活の基本であり、身だしなみを整えることです。
社会生活をおくる上でのファッションのマナーとしても、基礎知識として知っておきましょう。
ファッションを楽しむためには、自分に合ったサイズの衣料品を選ぶことが大切です。
サイズ表示にはJIS規格があり、成人男性用、成人女子用、少年用、少女用、乳幼児、ファンデーション(下着)、靴、帽子などの衣料サイズと表示方法が決められています。
表示方法の基礎知識として下記のことを心がけておきましょう。
衣服の表示の方法は、体系区分表示、単数表示、範囲表示があります。
体系区分表示は、スーツなどフィット性を必要とする衣類が対象となります。
例えば、チェスト(もしくはバスト)・ウエスト・身長の表示です。
単数表示は、上半身だけ、下半身だけの衣類など、フィット性が要求されない衣類が対象です。
胸囲(チェスト、もしくはバスト)と身長、もしくはウエストでの表示となります。
範囲表示は、身長何cmから何cmまでという範囲表示で、フィット性を必要としない衣類が対象です。
サイズ表示でチェスト(もしくはバスト)・ウエスト・身長のサイズの下に、9ARなどの表示を見たことがあると思います。
成人女性の衣類表示の場合、9ARの「9」は、バストの記号で、Aは体形、Rは身長です。
9ARは、バスト83cm、標準体型、身長154cmから162cmの人が対象の衣類ということになります。
成人男性の92A4のサイズだと、チェスト92cm、胸囲と胴囲の差が12cm、身長165cmとなります。
成人男性の場合、チェストのサイズはそのまま表示されます。
このサイズは、衣類のサイズではなく、着用する人の体のサイズの表示です。
このように、既成衣料品には細かな区分表示が決められています。
JIS規格は、メーカーによって表示が異なることを防ぐための統一表示です。
この表示を目安にして、上手に衣料品を選択し、ファッションを楽しむことができるのです。
ぜひ、サイズ表示の基礎知識を身につけて、サイズが合わない服を買うことのない、上手な買い物をしてください。