4 月 19

合成繊維は石油などを化学的に合成して高分子化合物を作り、それを繊維としたものです。
合成繊維の共通の特徴は、強くて軽く、薬品やカビ、虫に抵抗力があることです。
欠点は、吸湿性が少ない、熱に弱い、静電気を発生させやすいことなどです。
ナイロン、ポリエステル、アクリルは三大合成繊維と呼ばれ、広く衣料品などに使われています。
天然繊維と混紡したものも、広く利用されています。
合成繊維に様々な加工を施し、様々な機能を持つ新素材(高機能素材)も多く開発されています。
このような新素材の特性を活かしたものには、形状記憶のワイシャツやブラウス、抗菌・防臭素材の靴下、水分を通さず蒸れにくいスキーウェアやレインコートなどがあります。
また、耐熱性に優れた難燃性の消防士の防火服なども作られています。
合成繊維に炭素繊維やガラスなどを複合した素材も作られ、自動車や航空機にも活用されています。
また、最近は新合繊と呼ばれる高品質・高感性の繊維も開発されています。
絹のような光沢のニューシルキー、桃の産毛に似た起毛のピーチスキン、膨らみ感・ドレープ感に優れたニューソケ、はりやこしのあるニューレーヨンなどが新合繊と呼ばれる繊維です。
このような広く普及している合成繊維や新しい合成繊維の特徴をうまく活かすことで、ファッションの楽しみも広がります。
そして、基礎知識を知ることで、ファッションだけでなく安全を考えた生活にも役立ちます。
繊維の基礎知識を得ることは、ファッションを含めた生活全般において大きく活用できることなのです。

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