4 月 14
ファッションの基礎知識として繊維の特徴を知っておくことは、ファッションをさらに楽しむことにつながります。
身近な植物繊維の基礎知識を知っておきましょう。
衣料品に用いられる植物繊維には下記の種類があります。
身近な植物繊維の特徴を知って、衣類を選ぶ参考にしてください。
・綿
約5000年も前から人類の歴史の中で長く使用されている最も身近な繊維です。
日本では、室町時代後半から本格的に栽培され、江戸時代になると庶民の生活にはかかせない繊維となりました。
原料は綿花で花が咲いた後にできるコットンボールから溢れ出る白い繊維が綿となります。
吸湿性・吸水性が大きく肌触りの良い、皮膚に優しい繊維です。
通気性が良く、着用すると涼しく感じます。
欠点は、しわになりやすく、日光にあたると黄変しやすいことです。
タオルや下着、シャツ、シーツなどに多く用いられています。
・麻
人類が用いた最も古い繊維と言われています。
原料は麻の茎です。
麻は、家庭用品品質表示法では、亜麻(あま=リネン)、苧麻(ちょま=ラミー)の2種類です。
この他には、黄麻(こうま=ジュート)、洋麻(ようま=ケナフ)などがあります。
吸湿性・吸水性・透湿性に優れており、天然繊維の中では最も涼しいと言われ、夏の衣類の素材に適しています。
光沢があり、見る人に清涼感を与えます。
保湿性が低く、しわになりやすい、着用による摩擦で手羽立ちがおこりやすいという欠点があります。
この他には、パイナップルの葉の繊維からできるパイナップル繊維、夾竹桃科の白麻からできるロープーマなどがあります。