4 月 13

ファッションの基礎知識として繊維の特徴を知っておくことは、ファッションをさらに楽しむことにつながります。
ここでは動物繊維の基礎知識を学習しましょう。
衣料品に用いられる動物繊維は、絹、毛、羽毛があります。
さらに毛は、羊毛・カシミヤ・モヘヤ・アンゴラなど多くの種類があります。
・絹(シルク)
蚕の作る繭の繭糸が原料で、三角の断面をした繊維です。
しなやかで光沢があり、透湿性、保湿性が大きい繊維で、おしゃれ着に多く用いられています。
この光沢は三角の断面によってプリズムのような光の反射により作り出されます。
欠点は、紫外線を吸収しやすいので日光や蛍光灯により黄変しやすいこと、水分を含むと膨らみ硬くなる水洗いに適さない繊維であることです。
・羽毛
羽毛にはガチョウ(グース)・家鴨(ダック)が用いられています。
ダックよりもグースの方が、品質が優れていると言われています。
羽毛はさらに、フェザーとダウンに分けられます。
フェザーは水鳥の上着にあたります。
ダウンは、水鳥の胸などに生える水鳥の肌着にあたる羽毛です。
ダウンはタンポポの綿毛のような形状で、保温性、柔軟性に優れており、フェザーよりも優れています。
・羊毛(ウール)
羊から刈り取った毛が原料です。
羊毛は縮れた毛が絡まっているために保温性が大きく冬の衣料品の素材に適しています。
吸水性・吸湿性があり、しわにもなりにくい繊維です。
・カシミヤ
ヒマラヤ山脈に生息するカシミヤ山羊から取れる毛です。
羊毛に比べ柔軟で軽く、光沢があります。
・モヘヤ
アンゴラ山羊から取れる毛が原料です。
絹のような光沢があり、断熱・保温性にも優れています。
・アンゴラ
アンゴラ兎の毛が原料で、絹のような光沢があり、保温性にも優れています。
非常に毛が抜けやすく、静電気を帯びやすく埃で黒ずんでしまうなどの欠点があります。

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