4 月 17
ファッションをさらに楽しむために、ここではファッションの基礎知識として再生繊維の特徴を知っておきましょう。
化学繊維の1つに再生繊維があります。
再生繊維とは、植物のセルロースを科学的に取り出し、それを繊維に再生したものです。
再生繊維には、原料や処理方法の違いにより、レーヨン・ポリノジック・キュプラ・テンセルなどがあります。
基本的には、どの再生繊維も同じような特徴を持ちます。
・化学繊維の中で吸湿・放湿性に一番優れている。
・染色性があるので、染まりやすい。
・静電気が起こりにくい。
・着用時の摩擦により、白色化しやすい
・レーヨン
最初に作られた化学繊維です。
原料はユーカリやアカシヤなどの木材パルプです。
ビスコース法と言う製造法から作られることから、ビスコースとも呼ばれます。
レーヨンとはフランス語で「光沢」の意味であり、光沢があり絹のような肌触りのある繊維です。
・ポリノジック
レーヨンとほぼ同じ製造法で作られますが、湿潤状態の強度を高めた繊維です。
・キュプラ
綿実から綿花を取った後に残るコットンリンターという短い繊維が原料です。
旭化成(株)の登録商標であるベンベルグとも呼ばれます。
銅アンモニア法と言う製造法で作られます。
キュプラとは、「銅」という意味です。
レーヨンに比べて細い繊維で、引っ張り強さや対磨耗性においてレーヨンよりも優れています。
・テンセル
原料は木材パルプです。
テンセルとはイギリスのコートルズ社の登録商標で、リヨセルとも言います。
強度があり、綿やレーヨンよりも丈夫です。
洗濯しても縮みにくく、速乾性があり、洗濯しやすい繊維です。
繊維の基礎知識を知って、衣料品を選ぶ際にぜひ役立ててください。