4 月 24

衣料品の洗濯に用いるのは、洗剤の他に漂白剤もあります。
漂白剤は、シミなどをおとす便利なものですが、使用できる繊維などが異なるので、慎重に扱う必要があります。
ファッションを楽しむためにも漂白剤の基礎知識を身につけておきましょう。
漂白剤には、酸化型と還元型があります。
さらに酸化型は塩素系と酸素系に分かれます。
塩素系の漂白剤は、ハイターがよく知られています。
液状のアルカリ性で、漂白力が強いのが特徴で、白物専用の漂白剤です。
綿・麻・レーヨン・ポリエステルの繊維に使用できますが、色物や柄物、羊毛、ナイロン・ポリウレタン・アセテートなどには使用できません。
また、塩素系漂白剤は「まぜるな危険」の表示があるように、酸性の洗剤と混ぜると塩素ガスの発生の危険性があるので取り扱いには注意が必要です。
酸素系の漂白剤には、液状の弱酸性のものと、粉末の弱アルカリ性のものがあります。
液状の弱酸性の漂白剤には、液体ワイドハイターなどがあります。
すべての繊維に使え、繊維に対する影響が少ないのが特徴で、洗剤と一緒に用います。
ただし、金属染料を含むものには使用できません。
粉末の弱アルカリ性の漂白剤には、粉末ワイドハイターなどが販売されています。
綿・麻・レーヨン・アセテート・合成繊維に使用ができますが、毛・絹には使用できません。
色柄物に使用できますが、たんぱく質繊維、金属染料を含むものには使用できません。
付け置き洗いに向いており、洗剤は必要ありません。
還元型には、粉末の弱アルカリ性のものと、粉末の中性のものがあります。
どちらもすべての繊維で使用できます。
還元型漂白剤としてよく知られているのは、ハイドロハイターです。
ただし、色柄物には使用できず、白物専用です。
ワイシャツなどを漂白しようとして塩素系漂白剤で逆に樹脂加工されている襟元が黄変することがありますが、その黄変を回復することができます。
その他、鉄サビなどの汚れに使えます。
漂白剤の基礎知識を頭に入れて、上手な漂白を行い、ファッションを楽しんでください。

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4 月 23

ファッションに欠かせない衣料品を長持ちさせるためには、洗濯や管理がかかせません。
汚れをそのままにしておくと衣服はすぐに傷んでしまいます。
また、カビや虫食いの原因となります。
洗濯に関する基礎知識を身に着けて、美しい清潔な衣料品で素敵なファッションを楽しみましょう。
汚れには、汁や果汁などの水溶性の汚れ、皮脂や油などの油溶性の汚れ、泥などの固形の汚れがあります。
水溶性の汚れならば、水でほとんど落とすことができます。
水で落ちない油などの汚れは洗剤の力を使うことになります。
洗剤の主な成分は界面活性剤とビルダーです。
界面活性剤によって汚れを繊維から引き離し、ビルダーはその界面活性剤の役割を助けるものです。
衣料用の市販洗剤には石鹸、複合石鹸、合成洗剤があります。
石鹸・複合石鹸は弱アルカリ性、合成洗剤には弱アルカリ性と中性があります。
石鹸は天然油脂をカセイソーダで反応させて作ったもので、界面活性剤は脂肪酸ナトリウム100%のものです。
複合石鹸は、石鹸カスなどの問題を解消するために、界面活性剤に石鹸以外のものを配合しています。
合成洗剤は、主に石油から作られています。
一般的にアルカリ性の洗剤の方が、汚れ落ちがよく、アルカリ性の洗剤が広く販売されています。
ドラム式の洗濯機の普及により、液体洗剤が多く販売されています。
繊維の種類によって、アルカリ洗剤・中性洗剤を使い分けてください。
綿・麻・再生繊維・合成繊維の生地は弱アルカリ性の洗剤で洗います。
毛や絹、羽毛、アセテート、トリアセテートなどデリケートな繊維には中性洗剤が洗濯に適しています。
中性洗剤はおしゃれ着洗い洗剤としても販売されています。
このように衣料品にあった洗剤の基礎知識を知ることで、ファッションをより楽しむことができるのです。

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4 月 22

靴、衣服、バッグなどのファッションに欠かせない皮革製品の美しさを長く保つためには、手入れや保管方法の基礎知識が必要です。
基礎知識を知らないことで、間違った手入れ方法によって皮を痛めてしまう場合もあります。
皮革製品の日常の手入れで必要なことはまず汚れをおとすことです。
一般的に乾いた柔らかい布で汚れを落とし、それでも落ちない場合、クリーナーを使います。
手入れ剤を利用する時には、かならず目立たない場所で使用してテストを行ってください。
雨などでぬれた場合も、ドライヤーなど高温で乾燥させると皮を劣化させてしまいます。
革靴の場合は、タオルなどで水分を充分吸い取り、風通しの良い場所で乾かすよう、心がけてください。
手入れ剤には下記のようなものがあります。
・クリーナー
皮革製品の汚れをおとすために使います。
チューブ入り、瓶入り、消しゴムタイプなど様々な種類があります。
汚れを落とす他に、防水やつや出しなどの効果があるクリーナーも販売されています。
エナメル専用、アニリン専用など、皮の種類によっては染みになる場合もあるので、皮革にあったものを使用してください。
・クリーム
皮革製品のつやや色の保持、傷や汚れの防止、防水などのために使用します。
・保革剤
皮革に柔軟性を与え、割れにくくします。
・防水剤
エアゾールタイプが主流です。
皮の表面の仕上げ状態に合わせた種類の防水剤を用います。
スエードなどの起毛の皮革は、こまめにブラッシングし、汚れは消しゴムタイプのクリーナーを使っておとします。
スエードは耐水性が少ないので、防水剤を利用しておくと良いでしょう。
保管の際には汚れを充分におとしておきましょう。
汚れが残っていると、その汚れを養分としてカビが発生する場合があります。
防カビ効果のあるクリーナーやクリームも活用しましょう。
そして、時々外に出し、風を通すことも必要です。
皮革製品の手入れをしっかりと行って、ファッションをぜひ楽しんでください。

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4 月 21

ファッションを楽しむためのアイテムの1つに皮革製品があります。
ここでは、皮革の種類などの基礎知識を説明しましょう。
・天然皮革
天然皮革の中で最も多いのは牛皮です。
ハンドバッグや衣料、手袋、靴など様々な用途で使われています。
産地や性別・年齢などで牛皮は様々な種類に分けられています。
この他、皮革には、馬・羊・カンガルー・ワニ・鹿・ヘビ・ダチョウ(オーストリッチ)など様々な皮革があります。
同じ原皮であっても、なめし方法で製品の特徴は変わってきます。
なめしによって、皮のたんぱく質や脂肪などを除去し、柔軟性と耐久性を与えます。
また、加工によってもスエードや光沢のある樹脂を塗ったエナメルなど様々な種類にわけることができます。
天然皮革は、吸湿性・透湿性・通気性・保温性が良い反面、吸水によって変形を起こしやすく、カビの害を受けやすいのが欠点です。
・合成皮革
生地表面にポリウレタン樹脂をコーティングしたもので、通気性に欠ける反面、加工が簡単で価格が安いのが特徴です。
・人工皮革
超極細繊維の不織布に多孔性のポリウレタンを浸透させて表面加工を施し、起毛したものです。
天然皮革に比べて強度が低く、吸水性に劣りますが、外観や風合いが天然皮革に似ています。
合成皮革、人工皮革ともにポリウレタン樹脂が5年くらいで劣化してしまいます。
合成皮革・人工皮革は長時間日光に当てないなどの配慮が必要です。
保管に気をつけてもポリウレタンは劣化してしまうので、購入した際はしまいこまずにどんどん着用しましょう。
皮革の特徴などの基礎知識を身に着けて、ファッションにぜひ活かしてください。

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4 月 20

現在、街角に溢れているファッションには様々な衣料品があり、それには様々な繊維が使われています。
合成繊維は、主に石油を原料として全く人工的に合成される繊維です。
広く普及していており、ファッションに欠かせないこの合成繊維の基礎知識をぜひ知っておいてください。
・ナイロン
ナイロンは、アメリカのデュポン社のカローザスが発明した世界最初の合成繊維です。
軽くて強度があり、伸びや弾力性に富み、しわにもなりにくい特長を持ちます。
速乾性があり、薬品やカビ・害虫の心配も少ない繊維です。
欠点は、紫外線に弱く日光によって黄変を生じること、熱に弱いことです。
衣料分野だけではなく、現在は産業用にも広く使われています。
・ポリエステル
化学繊維の中で最も生産量の大きな繊維で、ペットボトルの原料でもあるPET樹脂を繊維化したものです。
ペットボトルをリサイクルして作られる再生ポリエステル糸もあります。
フリースの原料としても知られている繊維です。
はり、こしがあり、耐熱性が高く、プリーツ加工などがしやすい特長があります。
吸湿性がないため、洗濯してもすぐに乾きます。
・アクリル
毛に似た性質を持つ繊維で、アクリロニトリルを原料としています。
質量の85%以上のものをアクリル、その他をアクリル系と呼びます。
ふんわりとして風合いを持ち、セーターなどのニット製品や毛布、カーペットなどの製品に使用されています。
欠点は熱に弱く、静電気を帯びやすいので埃を引き付け汚れやすいことです。
・ポリウレタン
ゴムのように伸縮する性質を持つ繊維で、スパンテックスとも呼ばれます。
単体ではなく、他の繊維に混ぜて使用されます。
靴下の口ゴム部分、水着などのスポーツ用衣料、ストレッチ素材、合成皮革などに用いられています。
賞味期限のある繊維と言われ、紫外線や湿気、汚れなどによって劣化していきます。
経年劣化によって、Tシャツのプリント加工などがはがれ、ストレッチ素材が伸びてしまうことに注意が必要です。
製造から3~5年が賞味期限と言われています。
合成繊維の特長や欠点を基礎知識として得ることで、衣服を大切にし、ファッションをより楽しむことができるのです。

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4 月 19

合成繊維は石油などを化学的に合成して高分子化合物を作り、それを繊維としたものです。
合成繊維の共通の特徴は、強くて軽く、薬品やカビ、虫に抵抗力があることです。
欠点は、吸湿性が少ない、熱に弱い、静電気を発生させやすいことなどです。
ナイロン、ポリエステル、アクリルは三大合成繊維と呼ばれ、広く衣料品などに使われています。
天然繊維と混紡したものも、広く利用されています。
合成繊維に様々な加工を施し、様々な機能を持つ新素材(高機能素材)も多く開発されています。
このような新素材の特性を活かしたものには、形状記憶のワイシャツやブラウス、抗菌・防臭素材の靴下、水分を通さず蒸れにくいスキーウェアやレインコートなどがあります。
また、耐熱性に優れた難燃性の消防士の防火服なども作られています。
合成繊維に炭素繊維やガラスなどを複合した素材も作られ、自動車や航空機にも活用されています。
また、最近は新合繊と呼ばれる高品質・高感性の繊維も開発されています。
絹のような光沢のニューシルキー、桃の産毛に似た起毛のピーチスキン、膨らみ感・ドレープ感に優れたニューソケ、はりやこしのあるニューレーヨンなどが新合繊と呼ばれる繊維です。
このような広く普及している合成繊維や新しい合成繊維の特徴をうまく活かすことで、ファッションの楽しみも広がります。
そして、基礎知識を知ることで、ファッションだけでなく安全を考えた生活にも役立ちます。
繊維の基礎知識を得ることは、ファッションを含めた生活全般において大きく活用できることなのです。

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4 月 18

ファッションをさらに楽しむために、ファッションの基礎知識として半再生繊維の特徴を知って洋服選びや保管などに活かしてください。
繊維の基礎知識を知ることは、上手に特徴を活かす衣料品を選ぶのに大切なことなのです。
半合成繊維とは、天然の繊維やたんぱく質と、化学物質を結合させた繊維のことです。
半合成繊維には下記の種類があります。
・アセテート、トリアセテート
アセテートは、天然のセルロースに酢酸を科学的に結合させた酢酸セルロースを原料としています。
酢酸セルロースの性質を変え、アセトンという薬品で溶解させ、できた繊維がアセテートです。
一方、トリアセテートは酢酸セルロースの性質を変えず、塩化メチルで溶解して作った繊維です。
アセテートとトリアセテートは、絹に似た光沢があり、その落ち着いた光沢から、レディースフォーマル、パーティー用ドレスなどのファッションの素材として定着しています。
欠点は、身の回りのものでアセテートやトリアセテートが溶けてしまうことです。
マニキュアの除光液、シンナー、瞬間接着剤には要注意です。
酢・マヨネーズ・サラダドレッシング、整髪料でもアセテートとトリアセテートは溶ける危険性があります。
ストーブや自動車の排気ガスにより変色・退色することもあります。
・プロミックス
牛乳から取れるミルクカゼインと言うたんぱく質と、アクリルの原料であるアクリロニトリルを科学的に結びつけてできる繊維です。
絹のような風合いと光沢があります。
また、吸湿性、速乾性にすぐれています。
耐熱性が悪いので、アイロン掛けの際、注意が必要です。

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4 月 17

ファッションをさらに楽しむために、ここではファッションの基礎知識として再生繊維の特徴を知っておきましょう。
化学繊維の1つに再生繊維があります。
再生繊維とは、植物のセルロースを科学的に取り出し、それを繊維に再生したものです。
再生繊維には、原料や処理方法の違いにより、レーヨン・ポリノジック・キュプラ・テンセルなどがあります。
基本的には、どの再生繊維も同じような特徴を持ちます。
・化学繊維の中で吸湿・放湿性に一番優れている。
・染色性があるので、染まりやすい。
・静電気が起こりにくい。
・着用時の摩擦により、白色化しやすい
・レーヨン
最初に作られた化学繊維です。
原料はユーカリやアカシヤなどの木材パルプです。
ビスコース法と言う製造法から作られることから、ビスコースとも呼ばれます。
レーヨンとはフランス語で「光沢」の意味であり、光沢があり絹のような肌触りのある繊維です。
・ポリノジック
レーヨンとほぼ同じ製造法で作られますが、湿潤状態の強度を高めた繊維です。
・キュプラ
綿実から綿花を取った後に残るコットンリンターという短い繊維が原料です。
旭化成(株)の登録商標であるベンベルグとも呼ばれます。
銅アンモニア法と言う製造法で作られます。
キュプラとは、「銅」という意味です。
レーヨンに比べて細い繊維で、引っ張り強さや対磨耗性においてレーヨンよりも優れています。
・テンセル
原料は木材パルプです。
テンセルとはイギリスのコートルズ社の登録商標で、リヨセルとも言います。
強度があり、綿やレーヨンよりも丈夫です。
洗濯しても縮みにくく、速乾性があり、洗濯しやすい繊維です。
繊維の基礎知識を知って、衣料品を選ぶ際にぜひ役立ててください。

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4 月 16

アパレル産業の成長などにより、色鮮やかで様々なデザインの衣服、機能性に富んだ素材を使った衣服など様々な衣料品が販売され、簡単に手に入るようになりました。
また、輸入品やアウトレットなどの低価格の衣料品も増えています。
衣料品の種類が増えるということは、目的に沿った衣服を選ぶ選択眼や、それを管理する基礎知識がより重要となります。
衣服に使われる素材の特性・着心地、衣類に付いている表示、洗濯やクリーニングに関する基礎知識が、ファッションを楽しむために必要です。
衣服の着心地、丈夫さ、取り扱いやすさは素材や加工方法によって変わります。
また、衣料品を選ぶ際、デザインや色を中心に選ぶのか、強度などを重視するのかによって求める品質も変わります。
素材や加工技術のメリット・デメリットを正しく知っておきましょう。
衣類の管理には、家庭での洗濯やクリーニング、保管に関する基礎知識も必要です。
その目安となる表示や、洗濯の方法、洗剤の種類に関しても知っておくことが大切です。
衣服の素材によっては、着火しやすいものがあります。
このような素材の衣服を着用中に、コンロの火に引火したことによる死亡事故も起きています。
衣類による事故を防ぐためにも、基礎知識を得ることはとても大切なのです。
衣料品に関する様々な基礎知識を身につけることで、より安全に快適にファッションを楽しむことができるのです。
また、ファッションには衣料品だけでなく、靴やアクセサリーに関する知識も必要です。
たくさんの商品の種類に惑わされることのないよう、基礎知識をしっかりと身に付けておきましょう。

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4 月 15

ファッションを彩る衣服の材料の大半は、様々な繊維です。
綿や麻、羊毛など古くからの人間の生活にかかせない繊維から、新しく作られた化学繊維まで様々な種類があります。
ファッションを作り出す繊維に関する基礎知識を学びましょう。
繊維に関する基礎知識があれば、その繊維の特長を活かした洋服を選ぶことができます。
また、繊維に合った洗濯や扱い方などがわかります。
繊維は、大きく分けて、天然繊維と化学繊維に分けられます。
天然繊維はさらに、植物繊維・動物繊維・鉱物繊維に分けられます。
植物繊維とは、綿・麻、動物繊維は絹・毛・羽毛、鉱物繊維は中皮腫の原因となると問題となっている石綿(アスベスト)です。
化学繊維は、再生繊維・半合成繊維・合成繊維・無機繊維に分かれます。
再生繊維は、植物繊維をいったん溶かし、それを繊維に再生したものです。
再生繊維には、レーヨン・ポリノジック・キュプラ・テンセルなどがあります。
半合成繊維は、天然の繊維や蛋白と化学物質を結合させたもので、アセテート・プロミックスなどがあります。
合成繊維は、石油などから全く人工的に合成された繊維で、ナイロン・ポリエステル・ポリウレタンなどがあります。
無機繊維とは、ガラス・炭素繊維・金属繊維などです。
衣服に使われる繊維は、家庭用品品質表示法に基づき、使用されている繊維組成が百分率で表示されています。
衣服の購入や選択には、繊維の基礎知識を知っていることがとても役立ちます。

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